小牧市の歴史あるお祭り!秋葉祭を盛り上げる子どもたちの祭囃子

 上ノ町にある五共会館から漏れてくる笛や太鼓、そして威勢のよい「そーれ!」の掛け声。
8月24、25の両日に開催される秋葉祭の祭囃子の練習をしている皆に話を聞いてきました。

小牧の夏、世代を超えて奏でる祭囃子

 毎年、上ノ町、片町の湯取車保存会が、地域の子どもたちを集め、7月下旬からお囃子の練習をします。
 今年、7月22日から始まった練習は、月曜から金曜まで毎日、午後7時から9時まで、町内にある五共会館で行われ、20人以上の子どもたちが集まります。大人が演奏する横笛の調子に合わせ、子どもたちが太鼓や大太鼓を叩きます。お囃子に合わせてただ叩くだけでなく、構えや動作、掛け声などいろいろな作法もあり、保存会の人たちの「もっと声を出して」とか「腕をしっかりあげて」などの声が響きます。
 数人の中学生が手本となり、小学生に混じり太鼓を叩き、一番年少の小学4年生の子どもたちには、保存会の長老が傍らで細かく指導しています。10代から80代までの世代を超えた皆の思いは当日、素晴らしい演奏という結果をもたらしてくれることでしょう。

 また、湯取車保存会では、14年ほど前まで横笛はカセットに録音された音で代用していましたが、フルート奏者の方の参加を機に、協力を仰ぎ、横笛の音を譜面に起こしてもらいました。現在では4人の横笛奏者がいて、透明で清らかな高音が、さらに演奏を、祭りを盛り上げてくれます。

練習の成果は以下に!?子供たちの笑顔と太鼓の音色が響く秋葉祭にぜひお越しください!

 子どもたちは…。練習の時は、私語もなく、真剣な表情でバチを持ち、一生懸命太鼓を叩いています。が、休憩時間になると、はじけたように笑顔が溢れます。「練習は少し楽しい。でも休憩時間が一番たのしい! 皆と遊べるから」と、答えてくれたのは小学校5年生。配られるジュースが美味しくてうれしい!と、答える子どももいる中で、太鼓の練習3年目を迎える6年生は「笛の音を聞けば、だいたいどの曲か分かるし、叩き方も分かる」と…、さすがです。
 「当日は、衣装として浴衣が配られるんだよ」と、教えてくれる子どもも…。

 ぜひ、子どもたちが頑張って練習した太鼓の演奏を秋葉祭宵祭には聞きにきてください。
同時開催で、令和夏まつり、小牧城見夜会も開催されていますので、小牧の街なかのにぎわいを作りにきてください。

【秋葉祭】


 250年前から始まった秋葉祭は、街なかの夏の風物詩ともいえる祭りで、「小牧宿」の火よけ祈願から始まったと言われています。現在では、4両の山車があり、各町内の保存会の皆さんが保護伝承、後継者の育成などに尽力しています。
 祭は、24日の午後5時半頃から。提灯で飾られた山車は、祭囃子を演奏する子どもたちを乗せ、各町内を練り歩き、ラピオ西側道路に勢ぞろいします。夜風にほんのり揺れる提灯の姿は趣を感じさせ、4両が揃った光景は、圧巻。ラピオ南西角交差点で、山車を担ぎ上げ、回転させる、宵祭最大の見せ場「引き別れのどんてん」では、祭姿の勇壮な姿に観客からは大きな拍手が巻き起こります。
 翌25日には、本祭。町内を練り歩いた山車が神明社に集結。各山車のからくりが披露され、祭はお開きとなります。

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